薄毛の「己」って何?
前号では「敵」についてでした。「敵」とは、ご自身の薄毛の状態=毛と頭皮のレベルを指します。
では「己」とは何なのでしょう。と言うのが今号のテーマです。
私たち人間は、体のタイプ・習慣・年齢等々が複雑に絡み合いながら、環境・気候に大きく影響されて生きています。人それぞれにより、それらは大きく違います。
体のタイプ・習慣・性格・年齢を知ること
「体のタイプ・習慣・年齢・性格」これらが、「己」に当たります。
「己」とは、体のタイプと習慣・性格・年齢です。外部の物や事・環境や気候は、自分自身ではありません。が、外部の物や事・環境や気候に、「体のタイプと習慣・性格・年齢」は影響を強く受けます。
ですから、「敵」も「己」もご自身の事として捉える方が良いのです。
薄毛の状態とご自身を知る
「敵=薄毛」の状態を知り、「己」の体のタイプ・習慣・性格・環境・年齢等々を知れば、自ずと勝つための対策と負けない為の対策を立てることが出来ます。
例えば、カラーを定期的に行い・日々髪を綺麗に魅せる為のヘアケア製品を使っている人で、体のタイプが毛を育てる力は弱かった場合では、頭皮の状態が違うだけでケアの方針や方法は違ってきます。
- 薄毛の状態が、ちょっと毛に元気が無くなったレベル
- 薄毛の状態が、今急激に抜け毛が増えて、かなり透けるくらいになっているレベル
- 薄毛の状態が、抜け毛に細くて短い毛が5割以上混じって、急速に毛が無くなり始めているレベル
この3つの段階だと、目指すところに差が出てきますから、当然ケアの方針や方法も違ってくるのが普通です。
「敵=薄毛」の深度が違うのですから、回復できるレベルが違ってきますし、回復にかかる期間も大きく違ってきます。まかり間違っても、同じところを目指してはいけないのです。
上記のような進行度でも、体のタイプが毛を育てる力が強かった場合でも、ケアの方針や方法に違いが出てくるのが普通です。
こう言った違いがあることを考えていますでしょうか?ここを間違えると全ての毛を無くすか、心身を壊して取り返しのつかないことにもなりかねません。
全ての人が同じことを目指すのはおかしい
ところが、この3つの状態の時に、「1」の人も、「2」の人も、「3」の人も目指すところは全て一緒だったりするのですね。タイプが異なればさらに違いが出るのにです。
全て同じように薄くなり始める前の状態に戻したいと願うわけです。
「1」の人だと、1年もちゃんとケアをすれば、体のタイプに関係なく、薄くなり始める前の状態に戻ることは可能でしょう。
「2」の人だと、1年ケアをすれば、「1」くらいに戻ることは可能かもしれません。次の1年で薄くなり始める前の状態に戻るかどうかは、その人の体のタイプ=毛を育てる素質に左右されます。
素質のある人だと、あと1年で十分戻るでしょうが、素質のない人だと、あと2年~3年かかり、元にまで戻るかどうかは不確実です。
理由は、人は年を取るからです。
ケアをしながら年齢を重ねるのですから、その人の年齢相応の毛に戻るでしょうが、薄くなり始める前の状態に戻るのは相当難しいと言えます。
体のタイプにより回復に差が出る
「3」の人だと、回復できる毛には限界が出てくるので、どこかで進行を止めることが最優先になります。どこかで進行を止めて、そこから毛を無くさないことが最優先事項です。
体のタイプが毛を育てる素質のある人だったら、進行を止めることも早いし、少し元に戻ることも可能になります。そうではなく、毛を育てる素質のない人だったら、どこかで進行を止めるのがせいぜいになる可能性が高いです。
薬は副作用・後遺症が頑固
普通の場合は、上記のように考えてケアの方針や対策を練るのですが、現代では、それがとても難しくなってきました。
理由は、薬を使ったり飲んだりしている人が多いからです。薬に頼っているので、ご自身の習慣や環境を変えることをしていないのです。(薬とは、プロペシア=フィナステリドとミノキシジルです)
薬を使ったり飲んだりしていると、薄毛の深度が深くなるだけでなくその頑固さが加わります。(副作用や後遺症と言われるものです)
体のタイプ次第では、取り返しのつかない頑固さになっている場合もあり、ケアを始めても、見た目に良い悪いの上下の波がとても激しくて、中々思った通りにいかなくなりやすいです。
と言うことで、次号では「己」の中で、どんな習慣が薄毛になりやすいのか?を記述したいと思います。
224号号は平成25年(2013年)11月2日に配信したメールマガジンです。