男性の薄毛の原因と問題点
前号は女性でしたが、今号では男性のご相談内容を元にして、この男性の何が問題点なのか?を上げてみたいと思います。
前号の女性と共通していることもあるかと思います。
男性の薄毛のご相談内容から
- 年齢:30歳
- 細くて短い毛が5割抜け普通の毛が減り細い毛が多くなってきた
- 生まれつき細い
- 全体に均一に薄くなり始めて地肌が目立つ
- 小学校の頃から薄毛で悩み、某育毛サロンに通ったことがある
- 就職してからかなり薄くなり、全体的にスカスカに
- 仕事のストレスで体調を崩し、心療内科に通っていた
- 頭皮の色:赤っぽい
- フケはないが、吹き出物は頭頂部に2~3個ある
- ストレスがたまると脂が多く出る
- 頭皮は少し固めで、ストレスがたまると突っ張って痛くなる
- ストレスがたまると頭に熱を感じることがある
- PC業務の為、首・肩・背にコリを感じている
- 疲れやすく、疲れがたまりやすい
- 寝つきが悪い
- 子供の頃は、アトピーだった
- 皮膚はとても弱い方
- 過去使ってきたシャンプーは市販品を使用
- 2年間くらいはスカルプD、現在はヘアプロ22・ヘアリスペクト
- 高校の3年間はアイロンパーマ、社会人で半年間ピンパーマ
- 育毛剤は10歳の頃は、某育毛サロンのもの、20歳の頃はサクセス、今はヘアプロ22
- お酒は少々飲むだけ、たばこは吸わない
- 疲れやすいので漢方薬を飲んでいる
- 食事は和食中心
- 育毛の効果の出方は、薄いところに発毛させて本数を増やし密度を濃くしたい
以上のようなご相談内容です。この男性の問題点がお分かりになるでしょうか?
ヒントは東洋医学の毛の捉え方にあります。
それは、毛は「血余」と言う捉え方です。分かりやすく言うと、「毛は血の余りものなので、心身に余裕がないと育たないですよ。」ってことです。
それともう一つ。
皮膚がとても弱いのですから、作用や刺激を与えるケアを優先していると毛を無くす原因を作ることになってしまいます。
ですから、この男性のケアの捉え方が最初から間違っているのです。その間違える大きな原因の一つが、希望している「育毛の効果の出方」に読み取れます。
薄い部分は発毛すれば増えるように見える
薄くなっている部位は、見ただけだと「発毛すれば増えるじゃないか」と見えてしまいます。
本数が少なくなっていても・透けていても、実は、発毛していないから薄くなっているのではなく、発毛しているのに薄くなっているのです。
抜け毛を見れば、細い毛や短いが混じっているのは、発毛しているのに成長しない毛が増えているのを表しているのですね。
これを理解していないと、見ただけの症状だけで判断して間違ったケアを採ってしまいます。
効果を求めたケアが命取りになった
この男性の場合には、
- 心身に余裕がない状態が続いていること
- 皮膚が弱いこと
これらに応じたケアをする必要があるのです。
が、それに応じたケアではなく、強引に何とかしようと頭皮に無理強いしているのですから、薄毛を改善できないだけでなく進行させているのです。
皮脂取り、発毛・育毛剤の効果で失敗
と言うことは、皮脂を取ったり、発毛を促したり、育毛剤の効果でなんとかしようとしたりすると駄目だと言うことですね。
育毛剤なんかは、一番最後の「もう少し・・・」ってところで使うべきものです。
にも関わらず、一番最初に育毛剤の効果で何とかしようとする人が多いこと多いこと。
実は、ご相談をお受けしていて一番多いのが、この男性ような考え方をしている人です。男性だけでなく、女性も同様ですね。前回の女性のご相談者もそうでしたよね。
育毛剤の効果で増えるのは少数派
ただ、ほんの少数派ではありますが、強引になんとかしようとして、現実に増える人や場合があります。こんな場合・人があるからややっこしいのです。
弊社のご相談者の中にも、男性女性に関わらず「薬で増えたのですが・・・」と言う方々がいらっしゃいます。薬で一度増えても、ご自身に必要なケアでない場合には、後々で上手くいかなくなるのです。
そして、上手くいかなくなると改善する為に相当苦労するのですね。
もう少し、ご自分のことを分かって、ご自分に必要なケア方法を採って欲しく思いますね。
221号は平成25年(2013年)9月21日に配信したメールマガジンです。
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