薄毛の原因は、男性ホルモン(DHT)だけじゃない
前回までは、低体温について7回に分けて書きました。同じテーマで書いたのは初めてだったので、本当に疲れました。低体温も薄毛の原因の一つにはなりますし、低体温の方が薄くなった時には、中々毛が増えるようなりません。
低体温にならない生活習慣が毛に役立つ
今まで少しおぼろげながらに考えていたことを、文章にして書いたことでかなり頭の中で整理されました。書いてよかったです。
読者の方々には、「な~んだ」なんて感じていらっしゃった方もいるでしょうが、低体温に近いなら生活習慣を見直してみて下さいね。
低体温に近い平熱とは=36度3分未満と、と私は勝手に解釈しています。
では、今号の本題です。
薄毛の原因には、数々とあります。
一つだけの原因で薄くなっている人は皆無と言えます。それが分かっていない人が多く、一つに絞ってケアをするから上手く行かないのです。
特に、ここのところ多いご相談は、原因を男性ホルモンに特定してしまっている人のご相談です。
私のところにご相談にいらっしゃるくらいなのですから、男性ホルモンに特定してしまって毛を無くしかけていると言えるのです。
男性ホルモンは薄毛の原因の一つ
では、男性ホルモンが原因ではないのか?というとそうではなく、やはり、原因の一つであると言えます。「そら!原因じゃないか!」とおっしゃる人もいるでしょうが、私は、【原因の一つ】と言っているのです。
もし、男性ホルモンの影響だけで薄くなっているとか、ハゲている人がいれば、その薄毛・ハゲは防げません。そんな人は、1年か2年であっと言う間に毛が無くなるので、悩む時間もありませんし、防いでいる時間もありません。
男性ホルモンだけで薄くなっている人は微々たるもの
でも普通の人は、男性ホルモン=DHT(いわゆるテストステロンと5アルファリアクターゼ2型)だけの影響で薄くなっている人は微々たるものです。(私の経験値では5千人か1万人に1人くらい)
それも20歳前後で一気に毛が無くなります。
薄毛を治すなら生活習慣を治すのが第一
薄毛になる人は、髪の毛が育たなくなるような生活習慣を選択していることがほとんどですから、普段の生活習慣を改めることで薄毛を防げますし、薄くなったのを回復することも可能です。
ただ、もし貴男が55歳か60歳以上で、前立腺肥大になるようなご年齢なら、薬=プロペシアを飲むのも一つの方法です。
人生も半ばを過ぎて、「いつ死んでも構わない」と思えるくらいに一生懸命に充実した人生を生きてきたのなら、副作用を覚悟で飲むのも悪い選択ではありません。
プロペシアは将来与える影響が不明
そうでないのなら、貴男の心身の将来にどんな影響があるのが不明な薬を飲むは最悪の選択をしていると言えます。
薬は毒です。
「毒である薬を1年飲んで毛が増えた。それで終わり」なら良いです。が、現実はそうではありません。
毒を飲み続けて健康か?
毒を何年も飲み続けて、貴男の10年後・20年後・30年後どうなっているのでしょうか?毒を何年も飲み続けて、健康的に生活できるとは思えません。
いつ・どこに・どんな副作用が出るのか分からないし、まだ、薬が出始めて15年くらいなので、貴男の将来にどんな影響が出るのか出ないのか、貴男の子孫にどんな影響が出るのか出ないのか分からないです。
薄毛にならない選択をする
私たちは、常に選択の中で生活をしています。その選択してきた生活習慣の中に、薄毛の原因がとても多くあるのですから、薄毛にならない選択をすることが第一です。
その選択は、常に健康に繋がることが絶対に必要です。前回まで、長々と書いた低体温に関しても同様ですね。
【頭皮の健康・体の健康・心の健康】
この3つを崩すようなことは、どんなに効果があるように見えても選択するべきではありません。健康だからこそ、恋愛もでき・仕事もでき・何ものにも可能性があるのです。
健康あっての髪=毛です。
髪=毛があって、健康を崩してしまうと毛を無くすこともあるので意味がありません。
と考えてみると、薄毛の原因とは、この3つを崩すように習慣的に行っていることの中にあると言えます。
実は、薬=プロペシアは体と心の健康を崩すので、効果が望めても選択するべきではないのですね。
今号では、薄毛の原因の一つとして、男性ホルモン(DHT)を取り上げてみました。
ソーパルメット:ノコギリヤシは腎虚に良い
中には、ソーパルメット(ノコギリヤシ)が防ぐのじゃないの?なんて思っていらっしゃる方もいるでしょう。
が、ネイティブアメリカンが、滋養強壮剤として飲んでいたのは、DHTの為ではなく、男性女性に関わらず、元気の元である腎の機能を向上させる為に飲んでいたと言えますね。
ちなみに、腎の機能とは東洋医学的に言うところの腎のことであって、腎臓のことだけを言っているのではありません。腎虚になっている人が薄くなりやすいのです。
ですから、腎の機能が弱っていて元気が衰えているなら、心身の健康を向上させる意味で、選択肢の一つに加えても良いかもしれません。
160号平成23年(2011年)4月9日に配信したメールマガジンです。